Unit 01 · 大気汚染と健康
穴埋め 8語
Unit 01 · 大気汚染と健康
大気汚染の歴史
1952年のロンドンスモッグ事件(石炭燃焼による大規模汚染)では数日間で通常より 4,000人 多く死亡。
日本では高度経済成長期に四日市喘息が発生。石油コンビナートから排出される硫黄酸化物が原因で気管支喘息が多発した(四大公害病の一つ)。
主な大気汚染物質と健康影響
| 汚染物質 | 主な発生源 | 健康影響 |
|---|---|---|
| 一酸化炭素 | 不完全燃焼 | ヘモグロビンと結合し酸素運搬を阻害 |
| 二酸化硫黄 | 化石燃料燃焼 | 喘息・気管支炎 |
| 二酸化窒素 | 工場・自動車 | 呼吸器(喉・気管・肺)に悪影響 |
| 光化学オキシダント | NOx+炭化水素が光反応 | 目の痛み・吐き気・頭痛 |
| SPM(浮遊粒子状物質) | ディーゼル車 | 循環器疾患・呼吸器疾患・がん |
| PM2.5 | ディーゼル車など | 肺の奥まで到達 → 肺がん・循環器疾患 |
重要 PM2.5は粒径が概ね 2.5 μm 以下。SPMより小さいため肺深部まで入り込む。
室内空気環境とシックハウス症候群
住宅の建材・接着剤・塗料から発生する化学物質(ホルムアルデヒド、トルエンなど)が原因。シックハウス症候群という。
症状:目・鼻・喉の粘膜刺激・頭痛・めまい。個人差が大きい。
地球規模の大気環境問題
気候変動(地球温暖化)
化石燃料消費 → 温室効果ガス(CO₂・メタンなど)増加 → 地球温暖化
- 影響:豪雨・洪水・土砂災害の増加、熱中症の増加
- 媒介動物の分布拡大 → マラリア・デング熱などの流行地域拡大
酸性雨
硫黄酸化物・窒素酸化物が雨に溶け込む → 河川・土壌の酸性化 → 魚の減少・植物枯れ
オゾン層破壊
フロン類がオゾン層を破壊 → 過剰な紫外線が地表へ → 皮膚がん・白内障
日本ではフロン類の製造・輸入を規制。冷蔵庫・エアコンからの回収も義務化。
Unit 01 · 大気汚染と健康
Unit 01 · 大気汚染と健康
大気汚染の歴史
1952年のロンドンスモッグ事件(石炭燃焼による大規模汚染)では数日間で通常より 4,000人 多く死亡。
日本では高度経済成長期に四日市喘息が発生。石油コンビナートから排出される硫黄酸化物が原因で気管支喘息が多発した(四大公害病の一つ)。
主な大気汚染物質と健康影響
| 汚染物質 | 主な発生源 | 健康影響 |
|---|---|---|
| 一酸化炭素 | 不完全燃焼 | ヘモグロビンと結合し酸素運搬を阻害 |
| 二酸化硫黄 | 化石燃料燃焼 | 喘息・気管支炎 |
| 二酸化窒素 | 工場・自動車 | 呼吸器(喉・気管・肺)に悪影響 |
| 光化学オキシダント | NOx+炭化水素が光反応 | 目の痛み・吐き気・頭痛 |
| SPM(浮遊粒子状物質) | ディーゼル車 | 循環器疾患・呼吸器疾患・がん |
| PM2.5 | ディーゼル車など | 肺の奥まで到達 → 肺がん・循環器疾患 |
重要 PM2.5は粒径が概ね 2.5 μm 以下。SPMより小さいため肺深部まで入り込む。
室内空気環境とシックハウス症候群
住宅の建材・接着剤・塗料から発生する化学物質(ホルムアルデヒド、トルエンなど)が原因。シックハウス症候群という。
症状:目・鼻・喉の粘膜刺激・頭痛・めまい。個人差が大きい。
地球規模の大気環境問題
気候変動(地球温暖化)
化石燃料消費 → 温室効果ガス(CO₂・メタンなど)増加 → 地球温暖化
- 影響:豪雨・洪水・土砂災害の増加、熱中症の増加
- 媒介動物の分布拡大 → マラリア・デング熱などの流行地域拡大
酸性雨
硫黄酸化物・窒素酸化物が雨に溶け込む → 河川・土壌の酸性化 → 魚の減少・植物枯れ
オゾン層破壊
フロン類がオゾン層を破壊 → 過剰な紫外線が地表へ → 皮膚がん・白内障
日本ではフロン類の製造・輸入を規制。冷蔵庫・エアコンからの回収も義務化。
Unit 02 · 水質汚濁・土壌汚染と健康
穴埋め 6語
Unit 02 · 水質汚濁・土壌汚染と健康
産業排水による水質汚濁
過去の工場排水が適切処理されず健康被害を引き起こした。代表例が水俣病。
メチル水銀と生物濃縮 海域に排出されたメチル水銀がプランクトン → 小魚 → 大型魚 → 人間と食物連鎖の過程で生物濃縮される。
主な汚染物質と健康影響
| 汚染物質 | 健康影響 | 代表事件 |
|---|---|---|
| メチル水銀 | 中枢神経障害(脂肪に溶けやすい) | 水俣病(熊本・新潟) |
| カドミウム | 腎臓障害・たんぱく尿・骨軟化 | イタイイタイ病(富山・神通川) |
| ヒ素 | 嘔吐・腹痛・皮膚がん・角化症 | — |
| 六価クロム | 皮膚潰瘍・鼻中隔穿孔・発がん性 | 工場跡地汚染 |
| PCB | 皮膚・粘膜・肝臓障害(脂肪溶性・難分解性) | カネミ油症事件 |
| トリクロロエチレン | 中枢神経・肝臓・腎臓障害・発がん性 | 工場跡地汚染 |
生活排水による水質汚濁
窒素・リンなどの栄養塩類が水域に流入 → 富栄養化
- 富栄養化の結果:アオコ(青緑色)・赤潮(赤・オレンジ色)→ 悪臭・魚類の大量死
有機物過多 → 微生物の酸素消費増加 → 水中酸素不足 → アンモニア・硫化水素発生(悪臭)
土壌汚染
土壌汚染の特徴: 目に見えない/1か所に溜まる → 長期間気づかれにくい
主な汚染経路:
- 有害物質の直接投棄
- 大気汚染物質の降下・堆積
- 汚染河川水の浸透
- 汚染地下水の利用
健康影響経路: 汚染土の直接摂取 / 汚染農作物の摂食 / 汚染地下水の飲用
日本の土壌汚染事例
| 事件 | 場所 | 原因物質 |
|---|---|---|
| イタイイタイ病 | 富山県神通川流域 | カドミウム(上流鉱山からの排水) |
| 足尾鉱毒事件 | 栃木県渡良瀬川 | 鉱山排水(重金属) |
| 東日本大震災後 | 福島県沿岸部 | 放射性物質(原発事故) |
Unit 02 · 水質汚濁・土壌汚染と健康
Unit 02 · 水質汚濁・土壌汚染と健康
産業排水による水質汚濁
過去の工場排水が適切処理されず健康被害を引き起こした。代表例が水俣病。
メチル水銀と生物濃縮 海域に排出されたメチル水銀がプランクトン → 小魚 → 大型魚 → 人間と食物連鎖の過程で生物濃縮される。
主な汚染物質と健康影響
| 汚染物質 | 健康影響 | 代表事件 |
|---|---|---|
| メチル水銀 | 中枢神経障害(脂肪に溶けやすい) | 水俣病(熊本・新潟) |
| カドミウム | 腎臓障害・たんぱく尿・骨軟化 | イタイイタイ病(富山・神通川) |
| ヒ素 | 嘔吐・腹痛・皮膚がん・角化症 | — |
| 六価クロム | 皮膚潰瘍・鼻中隔穿孔・発がん性 | 工場跡地汚染 |
| PCB | 皮膚・粘膜・肝臓障害(脂肪溶性・難分解性) | カネミ油症事件 |
| トリクロロエチレン | 中枢神経・肝臓・腎臓障害・発がん性 | 工場跡地汚染 |
生活排水による水質汚濁
窒素・リンなどの栄養塩類が水域に流入 → 富栄養化
- 富栄養化の結果:アオコ(青緑色)・赤潮(赤・オレンジ色)→ 悪臭・魚類の大量死
有機物過多 → 微生物の酸素消費増加 → 水中酸素不足 → アンモニア・硫化水素発生(悪臭)
土壌汚染
土壌汚染の特徴: 目に見えない/1か所に溜まる → 長期間気づかれにくい
主な汚染経路:
- 有害物質の直接投棄
- 大気汚染物質の降下・堆積
- 汚染河川水の浸透
- 汚染地下水の利用
健康影響経路: 汚染土の直接摂取 / 汚染農作物の摂食 / 汚染地下水の飲用
日本の土壌汚染事例
| 事件 | 場所 | 原因物質 |
|---|---|---|
| イタイイタイ病 | 富山県神通川流域 | カドミウム(上流鉱山からの排水) |
| 足尾鉱毒事件 | 栃木県渡良瀬川 | 鉱山排水(重金属) |
| 東日本大震災後 | 福島県沿岸部 | 放射性物質(原発事故) |
Unit 03 · 健康被害を防ぐための環境対策
穴埋め 13語
Unit 03 · 健康被害を防ぐための環境対策
環境汚染防止の基本的考え方(優先順位順)
- 汚染物質を生じさせない(有害物質を使わない製造工程への変更)
- 排出前に適切に処理・低減する(各種処理技術を使用)
- 汚染が生じたら取り除く or 人を遠ざける(土壌浄化・注意報発令など)
環境汚染を防ぐ法的枠組み
| 種別 | 内容 |
|---|---|
| 環境基本法 | 環境保全の基本的事項を定める基本法 |
| 環境基準 | 望ましい環境の目標値(超えても罰則なし) |
| 排出基準 | 工場等からの排出規制(原則として環境基準の10倍値・超えると罰則あり) |
| 個別法 | 大気汚染防止法・水質汚濁防止法・土壌汚染対策法など |
環境基準 vs 排出基準 環境基準は「社会全体の目標値」であり罰則なし。排出基準は「個々の事業者への規制」で違反すると罰則あり。排出基準は環境基準の10倍値が原則。
環境アセスメント制度:道路・ダム建設などの大規模開発事業で、着工前に環境への影響を評価する制度(環境影響評価法に基づく)。
大気汚染の常時監視
大気汚染防止法に基づき全国の測定局でモニタリング。環境省の**「そらまめ君」**システムで公開。
経済的手法:レジ袋有料化など環境負荷行為に費用負担。 情報的手法:エコマーク認定など。
産業廃棄物の問題
日本では年間数億トンの産業廃棄物が発生。排出事業者が責任を持って処理(自ら処理 or 専門業者へ委託)。
特別管理廃棄物(特殊な処理が必要なもの)
- 水銀:蛍光灯・体温計・血圧計・ボタン電池などに使用。水俣条約(2013年採択)で国際規制。
- PCB:絶縁油に使用。カネミ油症事件を引き起こした。
- アスベスト(石綿):耐熱性が高く建材に大量使用 → 製造・出荷禁止済みだが解体時に飛散対策が必要。肺がん・中皮腫の原因。
- 感染性廃棄物(注射針など)
四大公害病
水俣病・新潟水俣病・四日市喘息・イタイイタイ病
現在の日本では激甚な公害は見られなくなったが、シックハウス・地球温暖化など新たな課題は国際的な協力が必要。
Unit 03 · 健康被害を防ぐための環境対策
Unit 03 · 健康被害を防ぐための環境対策
環境汚染防止の基本的考え方(優先順位順)
- 汚染物質を生じさせない(有害物質を使わない製造工程への変更)
- 排出前に適切に処理・低減する(各種処理技術を使用)
- 汚染が生じたら取り除く or 人を遠ざける(土壌浄化・注意報発令など)
環境汚染を防ぐ法的枠組み
| 種別 | 内容 |
|---|---|
| 環境基本法 | 環境保全の基本的事項を定める基本法 |
| 環境基準 | 望ましい環境の目標値(超えても罰則なし) |
| 排出基準 | 工場等からの排出規制(原則として環境基準の10倍値・超えると罰則あり) |
| 個別法 | 大気汚染防止法・水質汚濁防止法・土壌汚染対策法など |
環境基準 vs 排出基準 環境基準は「社会全体の目標値」であり罰則なし。排出基準は「個々の事業者への規制」で違反すると罰則あり。排出基準は環境基準の10倍値が原則。
環境アセスメント制度:道路・ダム建設などの大規模開発事業で、着工前に環境への影響を評価する制度(環境影響評価法に基づく)。
大気汚染の常時監視
大気汚染防止法に基づき全国の測定局でモニタリング。環境省の**「そらまめ君」**システムで公開。
経済的手法:レジ袋有料化など環境負荷行為に費用負担。 情報的手法:エコマーク認定など。
産業廃棄物の問題
日本では年間数億トンの産業廃棄物が発生。排出事業者が責任を持って処理(自ら処理 or 専門業者へ委託)。
特別管理廃棄物(特殊な処理が必要なもの)
- 水銀:蛍光灯・体温計・血圧計・ボタン電池などに使用。水俣条約(2013年採択)で国際規制。
- PCB:絶縁油に使用。カネミ油症事件を引き起こした。
- アスベスト(石綿):耐熱性が高く建材に大量使用 → 製造・出荷禁止済みだが解体時に飛散対策が必要。肺がん・中皮腫の原因。
- 感染性廃棄物(注射針など)
四大公害病
水俣病・新潟水俣病・四日市喘息・イタイイタイ病
現在の日本では激甚な公害は見られなくなったが、シックハウス・地球温暖化など新たな課題は国際的な協力が必要。
Unit 04 · 環境衛生に関わる活動
穴埋め 10語
Unit 04 · 環境衛生に関わる活動
安全な水の供給
上水道
河川・湖沼などの水源 → 浄水場(沈殿・濾過・消毒) → 各家庭
- 日本での普及率:ほぼ 100%
- 水源が汚れると塩素処理の際に有毒なトリハロメタンが生成するリスクあり → 生活排水を適切に処理して水源を汚さないことが重要
下水道
家庭からのし尿・生活排水 → 下水管 → 下水処理施設できれいにして河川等へ放流
- 下水道未整備の地域では各家庭に合併処理浄化槽を設置
- 汚水処理の普及率は約 9割
ごみ処理の現状
| 処理方法 | 日本の割合 |
|---|---|
| 焼却処理 | 約 8割 |
| 埋立処分(最終処分場) | 残り(残余年数に限りあり) |
ごみの分類:
- 家庭ごみ = 一般廃棄物(市区町村が処理)
- 事業活動から出るごみ = 産業廃棄物(排出事業者が処理)
日本の1人1日あたりのごみ排出量:約 1kg(年間4,000万トン以上)
新たなごみ問題
食品ロス: 消費期限前の食品・食べ残しの廃棄。食品ロス削減推進法に基づく社会的取り組みが進む。
マイクロプラスチック問題: ポイ捨て → 河川 → 海洋 → 細かくなって(5mm以下)海洋生態系に影響。
3R の優先順位 Reduce(ごみを出さない)→ Reuse(繰り返し使う)→ Recycle(再生利用)
最新の焼却施設: ダイオキシン対策済み・焼却熱による発電も実施(循環型社会への貢献)。
最終処分場: 汚水が地下に漏れないようシートを敷設。集めた汚水は適切に処理。
Unit 04 · 環境衛生に関わる活動
Unit 04 · 環境衛生に関わる活動
安全な水の供給
上水道
河川・湖沼などの水源 → 浄水場(沈殿・濾過・消毒) → 各家庭
- 日本での普及率:ほぼ 100%
- 水源が汚れると塩素処理の際に有毒なトリハロメタンが生成するリスクあり → 生活排水を適切に処理して水源を汚さないことが重要
下水道
家庭からのし尿・生活排水 → 下水管 → 下水処理施設できれいにして河川等へ放流
- 下水道未整備の地域では各家庭に合併処理浄化槽を設置
- 汚水処理の普及率は約 9割
ごみ処理の現状
| 処理方法 | 日本の割合 |
|---|---|
| 焼却処理 | 約 8割 |
| 埋立処分(最終処分場) | 残り(残余年数に限りあり) |
ごみの分類:
- 家庭ごみ = 一般廃棄物(市区町村が処理)
- 事業活動から出るごみ = 産業廃棄物(排出事業者が処理)
日本の1人1日あたりのごみ排出量:約 1kg(年間4,000万トン以上)
新たなごみ問題
食品ロス: 消費期限前の食品・食べ残しの廃棄。食品ロス削減推進法に基づく社会的取り組みが進む。
マイクロプラスチック問題: ポイ捨て → 河川 → 海洋 → 細かくなって(5mm以下)海洋生態系に影響。
3R の優先順位 Reduce(ごみを出さない)→ Reuse(繰り返し使う)→ Recycle(再生利用)
最新の焼却施設: ダイオキシン対策済み・焼却熱による発電も実施(循環型社会への貢献)。
最終処分場: 汚水が地下に漏れないようシートを敷設。集めた汚水は適切に処理。
Unit 05 · 食品の安全性と健康
穴埋め 10語
Unit 05 · 食品の安全性と健康
食中毒の分類
食中毒
├── 細菌
│ ├── 感染型:カンピロバクター、サルモネラ属菌、腸管出血性大腸菌
│ └── 毒素型:ブドウ球菌、ボツリヌス菌
├── ウイルス:ノロウイルス
├── 自然毒
│ ├── 動物性:ふぐ毒、貝毒
│ └── 植物性:毒キノコ、ソラニン
├── 化学物質:重金属、農薬、ヒスタミン
└── 寄生虫:アニサキス
症状:嘔吐・腹痛・下痢・発熱など。毎年約 1,000件・約 1万人 が被害(日本)。
主な食品被害事例
- 森永ヒ素ミルク事件:製造工程でヒ素混入 → 1万人以上の乳幼児に重篤被害
- 腸管出血性大腸菌(O157)食中毒:生牛肉料理 → 死者を含む重篤被害(2011年事件を受け生食基準が厳格化)
食物アレルギー
摂取した食品に対する過剰な免疫反応。症状は皮膚・目・消化器・呼吸器など様々。
アナフィラキシー 急激な血圧低下・呼吸困難・意識障害などの全身性症状。対応が遅れると命に関わる。アドレナリン自己注射(エピペン)と救急搬送が必要。
特定原材料(表示義務・8品目): 卵・牛乳・小麦・ソバ・落花生・エビ・カニ・クルミ
食品の安全性確保の仕組み(「農場から食卓まで」)
| 段階 | 安全性確保の例 |
|---|---|
| 生産 | 農薬の使用規制・安全な飼料の使用 |
| 製造・加工 | 食中毒原因物質の混入防止・容器安全性の確保 |
| 保存・流通 | 清潔な車両・適切な温度管理 |
| 消費 | 適切な保存・調理時の衛生管理 |
農薬・食品添加物はいずれも健康影響が出ないよう厳格な基準のもとで使用が許可されている。
輸入食品にも日本の基準が適用。検疫所で審査・検査。
健康食品の注意点
- 製造工程の管理不足 → 医薬品成分・重金属の混入、成分含有量のばらつき
- 個人輸入(旅行・インターネット)には特に注意が必要
Unit 05 · 食品の安全性と健康
Unit 05 · 食品の安全性と健康
食中毒の分類
食中毒
├── 細菌
│ ├── 感染型:カンピロバクター、サルモネラ属菌、腸管出血性大腸菌
│ └── 毒素型:ブドウ球菌、ボツリヌス菌
├── ウイルス:ノロウイルス
├── 自然毒
│ ├── 動物性:ふぐ毒、貝毒
│ └── 植物性:毒キノコ、ソラニン
├── 化学物質:重金属、農薬、ヒスタミン
└── 寄生虫:アニサキス
症状:嘔吐・腹痛・下痢・発熱など。毎年約 1,000件・約 1万人 が被害(日本)。
主な食品被害事例
- 森永ヒ素ミルク事件:製造工程でヒ素混入 → 1万人以上の乳幼児に重篤被害
- 腸管出血性大腸菌(O157)食中毒:生牛肉料理 → 死者を含む重篤被害(2011年事件を受け生食基準が厳格化)
食物アレルギー
摂取した食品に対する過剰な免疫反応。症状は皮膚・目・消化器・呼吸器など様々。
アナフィラキシー 急激な血圧低下・呼吸困難・意識障害などの全身性症状。対応が遅れると命に関わる。アドレナリン自己注射(エピペン)と救急搬送が必要。
特定原材料(表示義務・8品目): 卵・牛乳・小麦・ソバ・落花生・エビ・カニ・クルミ
食品の安全性確保の仕組み(「農場から食卓まで」)
| 段階 | 安全性確保の例 |
|---|---|
| 生産 | 農薬の使用規制・安全な飼料の使用 |
| 製造・加工 | 食中毒原因物質の混入防止・容器安全性の確保 |
| 保存・流通 | 清潔な車両・適切な温度管理 |
| 消費 | 適切な保存・調理時の衛生管理 |
農薬・食品添加物はいずれも健康影響が出ないよう厳格な基準のもとで使用が許可されている。
輸入食品にも日本の基準が適用。検疫所で審査・検査。
健康食品の注意点
- 製造工程の管理不足 → 医薬品成分・重金属の混入、成分含有量のばらつき
- 個人輸入(旅行・インターネット)には特に注意が必要
Unit 06 · 食品の安全性を確保する取り組み
穴埋め 11語
Unit 06 · 食品の安全性を確保する取り組み
行政の役割:3つのリスク管理
| 役割 | 担当機関 | 内容 |
|---|---|---|
| リスク評価 | 食品安全委員会(内閣府・独立機関) | 科学的・客観的・中立公正に健康影響を評価 |
| リスク管理 | 厚生労働省・農林水産省・消費者庁など | 評価結果を受けて基準値・ルールを決定し監視 |
| リスクコミュニケーション | 消費者・食品企業・行政機関など | 評価・管理方法について広く意見交換 |
ポイント リスク評価機関(食品安全委員会)とリスク管理機関(各省庁)は独立しながら相互連携する。
基準値の考え方
| 用語 | 内容 |
|---|---|
| 無毒性量 | 動物試験で毎日摂取してもまったく影響が出なかった量 |
| ADI(1日摂取許容量) | 人が一生毎日摂取し続けても健康に悪影響が出ない量 = 無毒性量の 1/100 |
| 基準値 | ADI未満になるよう食品ごとに設定 |
実際の摂取量は ADI よりずっと少なくなるよう設計されている。
生産・製造者の役割
HACCP(ハサップ):Hazard Analysis and Critical Control Point(危害要因分析重要管理点)
- 製造・加工・調理・販売等を行うすべての事業者に沿った衛生管理の制度化が進行中
- 食中毒の原因となる微生物による汚染などを事前に防止するシステム
基本条件:施設・設備・従業員の衛生管理、製造環境の清潔保持
消費者の役割(食品表示の活用)
食品表示法に基づき、以下の表示が義務化:
- 原材料名
- 消費期限(安全に食べられる期限)/ 賞味期限(おいしく食べられる期限)
- 保存方法
- アレルギー物質
- 栄養成分表示
食中毒予防の5つの鍵(WHO)
- 清潔に保つ:調理前・中に頻繁に手洗い、器具の洗浄・消毒
- 生食品と加熱済み食品を分ける:包丁・まな板・容器を別々に
- よく加熱する:70°C以上(スープ類は沸騰まで)。肉の肉汁が透明になるまで
- 安全な温度に保つ:室温に2時間以上放置しない。冷蔵は5°C以下、温かい状態は60°C以上
- 安全な水と原材料を使う:消費期限を確認、生野菜はよく洗う
Unit 06 · 食品の安全性を確保する取り組み
Unit 06 · 食品の安全性を確保する取り組み
行政の役割:3つのリスク管理
| 役割 | 担当機関 | 内容 |
|---|---|---|
| リスク評価 | 食品安全委員会(内閣府・独立機関) | 科学的・客観的・中立公正に健康影響を評価 |
| リスク管理 | 厚生労働省・農林水産省・消費者庁など | 評価結果を受けて基準値・ルールを決定し監視 |
| リスクコミュニケーション | 消費者・食品企業・行政機関など | 評価・管理方法について広く意見交換 |
ポイント リスク評価機関(食品安全委員会)とリスク管理機関(各省庁)は独立しながら相互連携する。
基準値の考え方
| 用語 | 内容 |
|---|---|
| 無毒性量 | 動物試験で毎日摂取してもまったく影響が出なかった量 |
| ADI(1日摂取許容量) | 人が一生毎日摂取し続けても健康に悪影響が出ない量 = 無毒性量の 1/100 |
| 基準値 | ADI未満になるよう食品ごとに設定 |
実際の摂取量は ADI よりずっと少なくなるよう設計されている。
生産・製造者の役割
HACCP(ハサップ):Hazard Analysis and Critical Control Point(危害要因分析重要管理点)
- 製造・加工・調理・販売等を行うすべての事業者に沿った衛生管理の制度化が進行中
- 食中毒の原因となる微生物による汚染などを事前に防止するシステム
基本条件:施設・設備・従業員の衛生管理、製造環境の清潔保持
消費者の役割(食品表示の活用)
食品表示法に基づき、以下の表示が義務化:
- 原材料名
- 消費期限(安全に食べられる期限)/ 賞味期限(おいしく食べられる期限)
- 保存方法
- アレルギー物質
- 栄養成分表示
食中毒予防の5つの鍵(WHO)
- 清潔に保つ:調理前・中に頻繁に手洗い、器具の洗浄・消毒
- 生食品と加熱済み食品を分ける:包丁・まな板・容器を別々に
- よく加熱する:70°C以上(スープ類は沸騰まで)。肉の肉汁が透明になるまで
- 安全な温度に保つ:室温に2時間以上放置しない。冷蔵は5°C以下、温かい状態は60°C以上
- 安全な水と原材料を使う:消費期限を確認、生野菜はよく洗う
Unit 07 · 医薬品の制度とその活用
穴埋め 11語
Unit 07 · 医薬品の制度とその活用
医薬品の種類と販売規制
| 種類 | 分類 | 販売者 | 陳列 | ネット販売 |
|---|---|---|---|---|
| 医療用医薬品 | — | 処方箋が必要 | — | 不可 |
| 要指導医薬品 | — | 薬剤師(対面のみ) | 手に取れない場所 | 不可 |
| 一般用医薬品 | 第1類 | 薬剤師 | 手に取れない場所 | 可 |
| 一般用医薬品 | 第2類 | 薬剤師 or 登録販売者 | 手に取れる場所 | 可 |
| 一般用医薬品 | 第3類 | 薬剤師 or 登録販売者 | 手に取れる場所 | 可 |
セルフメディケーション(WHO定義):「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」
医薬品の開発から販売
- 基礎的研究(新物質の探索・有効成分の選択)
- 非臨床試験(動物実験:体内での動き・毒性を調べる)
- 臨床試験(治験)(人を対象:有効性・安全性を倫理的・科学的に複数段階で確認)
- 審査・承認(国が科学的に評価)
- 発売
- 市販後調査・副作用報告制度(発売後も情報収集継続)
医薬品の正しい使い方
「くすりはリスク」 — 有効性(主作用)とともに副作用のリスクもある。
用法・用量を守る
血中濃度が有効域にある時に効果が現れる。
- 多く服用 → 中毒域(危険)
- 少な過ぎ・飲み忘れ → 無効域(効果なし)
その他の注意事項
- 飲み合わせ:複数の薬・サプリメントを同時服用すると効きすぎ or 効果なしのリスク → 薬剤師に相談
- 形状を変えない:錠剤を割る・カプセルを開けると吸収が変わり狙った効果が得られない
- お薬手帳:使用中の薬・病歴・副作用歴・アレルギーを記録 → 医師・薬剤師と共有(電子版アプリも普及)
- かかりつけ薬局:複数の医療機関の処方箋を一か所に提出 → 飲み合わせ確認・重複服用防止
副作用と安全制度
- 副作用:軽度なものから死に至る重篤なものまで(例:アナフィラキシー)
- 薬害:医薬品使用による健康被害事件(サリドマイド事件・薬害エイズ事件など)
- 稀な副作用は開発段階の試験で検知できないため市販後調査が重要
- 医薬品・医療機器等安全性情報報告制度:医師・薬剤師が副作用発生時に国へ報告
- 患者副作用報告:患者・家族が直接国に報告できる制度
- 医薬品副作用被害救済制度:適正使用にもかかわらず副作用被害を受けた患者を国が補償
ジェネリック医薬品(後発医薬品)
先発薬と同じ有効成分・効果・用法・用量を持つ薬。患者が選択可能。
Unit 07 · 医薬品の制度とその活用
Unit 07 · 医薬品の制度とその活用
医薬品の種類と販売規制
| 種類 | 分類 | 販売者 | 陳列 | ネット販売 |
|---|---|---|---|---|
| 医療用医薬品 | — | 処方箋が必要 | — | 不可 |
| 要指導医薬品 | — | 薬剤師(対面のみ) | 手に取れない場所 | 不可 |
| 一般用医薬品 | 第1類 | 薬剤師 | 手に取れない場所 | 可 |
| 一般用医薬品 | 第2類 | 薬剤師 or 登録販売者 | 手に取れる場所 | 可 |
| 一般用医薬品 | 第3類 | 薬剤師 or 登録販売者 | 手に取れる場所 | 可 |
セルフメディケーション(WHO定義):「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」
医薬品の開発から販売
- 基礎的研究(新物質の探索・有効成分の選択)
- 非臨床試験(動物実験:体内での動き・毒性を調べる)
- 臨床試験(治験)(人を対象:有効性・安全性を倫理的・科学的に複数段階で確認)
- 審査・承認(国が科学的に評価)
- 発売
- 市販後調査・副作用報告制度(発売後も情報収集継続)
医薬品の正しい使い方
「くすりはリスク」 — 有効性(主作用)とともに副作用のリスクもある。
用法・用量を守る
血中濃度が有効域にある時に効果が現れる。
- 多く服用 → 中毒域(危険)
- 少な過ぎ・飲み忘れ → 無効域(効果なし)
その他の注意事項
- 飲み合わせ:複数の薬・サプリメントを同時服用すると効きすぎ or 効果なしのリスク → 薬剤師に相談
- 形状を変えない:錠剤を割る・カプセルを開けると吸収が変わり狙った効果が得られない
- お薬手帳:使用中の薬・病歴・副作用歴・アレルギーを記録 → 医師・薬剤師と共有(電子版アプリも普及)
- かかりつけ薬局:複数の医療機関の処方箋を一か所に提出 → 飲み合わせ確認・重複服用防止
副作用と安全制度
- 副作用:軽度なものから死に至る重篤なものまで(例:アナフィラキシー)
- 薬害:医薬品使用による健康被害事件(サリドマイド事件・薬害エイズ事件など)
- 稀な副作用は開発段階の試験で検知できないため市販後調査が重要
- 医薬品・医療機器等安全性情報報告制度:医師・薬剤師が副作用発生時に国へ報告
- 患者副作用報告:患者・家族が直接国に報告できる制度
- 医薬品副作用被害救済制度:適正使用にもかかわらず副作用被害を受けた患者を国が補償
ジェネリック医薬品(後発医薬品)
先発薬と同じ有効成分・効果・用法・用量を持つ薬。患者が選択可能。
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